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過去に開催されたセミナー

過去に開催されたセミナー【最新医療技術セミナー「スキルアップ」】
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ヘリコバクター・ピロリ感染の病態診断と除菌治療の実際
ヘリコバクター・ピロリ感染の病態診断と除菌治療の実際
【セミナー概要】
 ヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori;ピロリ菌)はヒトの胃粘膜に棲息するグラム陰性らせん状微好性細菌です。ピロリ菌の感染率は地域により異なりますが、世界の約半数の人口に感染しているものと考えられています。本菌は胃炎を惹起し、胃・十二指腸潰瘍の再発因子および治癒遷延化因子として作用するとともに、胃癌や胃MALTリンパ腫などの悪性疾患と関連することが知られています。1994年、ピロリ菌は胃癌の確実性発癌因子グループ1としてWHOにより認定され、2008年には、日本の多施設研究の結果、早期胃癌の内視鏡的切除施行患者へのピロリ菌除菌が胃粘膜における異時性発癌を有意に抑制したことがLancet誌に報告されました。胃・十二指腸疾患のみならず、本菌感染が特発性血小板減少性紫斑病(ITP)、アトピー性皮膚炎、生活習慣病などの発症に関連することも報告されています。
 本医療技術セミナーでは、ピロリ菌感染の病態、診断、除菌治療の実際が最新の知見を交えて紹介します。また、「H. pylori i感染の診断と治療のガイドライン」2009改訂版の詳細や2010年に行なわれた保険適応の拡大等についての情報についても解説します。多数の医療従事者の方々に本セミナーにご参加いただき、我が国におけるピロリ菌の診断および治療が幅広く浸透していくことを期待しております。
 皆様、奮ってご参加ください。
10:00-12:00 ヘリコバクター・ピロリ感染の病態と存在診断        神谷 茂                    
 ピロリ菌はウレアーゼ、付着因子、細胞空胞化毒素(VacA)、CagA蛋白、IV型分泌装置などの種々の病原因子をもちますが、最も重要な病原因子は特定されておらず、多因子性に粘膜に病変を引き起こすものと考えられています。本菌の感染は急性および慢性胃炎を引き起こすとともに、胃・十二指腸潰瘍の再発および治癒遷延因子として作用します。加えて本菌感染が胃癌やMALTリンパ腫などの悪性疾患の発症にリンクすることが知られています。
 ピロリ菌の存在診断には胃生検材料を用いる侵襲的検査法と、用いない非侵襲的検査法とがあります。前者には分離培養法、組織鏡検法、迅速ウレアーゼテストなどが、後者には抗体検査(血清および尿中)、尿素呼気テスト、糞便中ピロリ菌抗原検出試験などが含まれます。これらの検査法の長所、短所をはじめとして、検査所見のとらえ方などを紹介いたします。

12:00-13:00 昼食・休憩

13:00-15:00 ヘリコバクター・ピロリ感染に対する除菌治療の実際  高木敦司                      
 ピロリ菌は抗菌薬を服用することで除菌することができます。ピロリ菌除菌の保険適用は、2000年に胃潰瘍、十二指腸潰瘍に対して認められ、2010年6月には、胃マルトリンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)、早期胃がんの内視鏡治療後の再発予防、などが追加されました。 1次除菌には、プロトンポンプ阻害薬、アモキシシリン、クラリスロマイシンが用いられます。近年クラリスロマイシン耐性菌の増加により、除菌失敗例も増えていますが、2次除菌にはプロトンポンプ阻害薬、アモキシシリン、メトロニダゾールが認められています。2009年ヘリコバクター学会は、ピロリ菌除菌についての診療ガイドラインの第3回改訂を行い、「ピロリ菌感染症」として「除菌を行うよう強くすすめられる」としていますが、薬物の使用の詳細・実際をはじめとして、これらにつき解説いたします。
 
神谷茂先生
■講師
神谷茂 先生
(杏林大学医学部感染症学 教授)
1978年 金沢大学医学部卒業
1978-82年 金沢大学大学院医学研究科にて病原微生物学の研究に従事
1987-89年 英国Medical Research Council, Clinical Research Centreに留学
1991年 東海大学医学部微生物学助教授
1994年より現職

<所属学会>
日本無菌生物ノートバイオロジー学会(理事長)、日本マイコプラズマ学会(理事長)、日本ヘリコバクター学会(理事)、日本細菌学会(理事)

<著書>
新興・再興感染症、微生物・寄生虫とのかかわり−感染症学(編者)、ヘリコバクター・ピロリとその除菌法(共著)など
高木敦司先生
■講師
高木敦司 先生
(東海大学医学部内科系 教授)
1978年 大阪医科大学医学部 卒業
1980年 京都大学大学院医学研究科にて消化性潰瘍の研究に従事
1983年 米国ニューヨーク医科大学消化器研究センターに留学
1993年 東海大学医学部内科 講師
2002年より現職

<所属学会>
日本内科学会(評議員)、日本消化器病学会(評議員)、日本ヘリコバクター学会(評議員)

<著書>
消化性潰瘍診療ガイドライン(共著)、胃潰瘍診療ガイドライン(共著)など
セミナー要綱
 セミナーNo
91
 開催日
2011年2月27日(日) 10:00〜15:00
 セミナー会場
東京八重洲ホール
(東京都中央区日本橋3丁目4番13号 新第一ビル)
 講師
神谷茂 先生(杏林大学医学部感染症学 教授)
高木敦司 先生(東海大学医学部内科系 教授)
 分野/対象
■分野: 診療・診察技術/検査
■対象: 医師/看護師/検査技師
終了したセミナーの報告と開催の模様
■第91回医療セミナー「ヘリコバクター・ピロリ」は盛会裏に終了しました。
 2月27日に開催しました第91回医療技術セミナー「ヘリコバクター・ピロリ感染の病態診断と除菌治療の実際」は盛会裏に終了しました。
 講師は、午前の基礎的な話である「病態と存在診断」は杏林大学医学部感染症学 教授/学長補佐 の神谷茂先生にお願いしました。神谷先生は「細菌とヒトの歴史」「世界の感染症」から説き起こされ、地表温度の変化(ここ100年で0.4℃上っており、2100年には3〜4℃と急激に上ることが想定される)によって今後感染症が急激に増えるであろうとのこと、ピロリ菌の名前の由来や特徴、疫学、感染経路、病原因子、病態、検査法、検査費用等について解説されました。特に記憶に残ったのは、現在40歳以上の世代では70%以上が感染していること、子どもには母やヒトから離乳食等による経口感染により10歳頃までに感染してしまうこと、ここ10年間の研究で胃や十二指腸潰瘍や癌の原因菌として除菌の対象として考えられるようになった、という点でした。質疑も会場だけでなくネット受講者からもたくさん出て、昼食時間に食い込む程に、大いに盛り上がりました。
 午後の「除菌治療の実際」は東海大学医学部内科系総合内科 教授 の高木敦司先生にお願いしました。高木先生は「消化性潰瘍の成因」から始められ、H.ピロリ菌70%、NSAIDs(非ステロイド消炎鎮痛剤)20%、潰瘍の3〜5%、胃癌の0.5%が原因と想定されると説明されました。その後、除菌適応、ピロリ菌の感染による疾患の多様性、除菌前に説明しておくべき事項、各診断法の感度・特異度、除菌判定、二次・三次除菌の指針、耐性化と耐性菌について(クラリスロマイシン)、保険適応と拡大、予後、治療ガイドライン等について詳細な解説を加えていただきました。特に、耐性菌が現われて、だんだん抗菌剤が効かなくなっているとのことです。質疑もちゃんと終わるのかと心配になるほど続きました。質疑の中で印象に残ったのは、除菌治療の対象は、何歳までとするか?に対して、「一概には言えないが平均年齢まで位」とのお答えでした。フム、ナルホドですね。また理解できたのは、最近ピロリ菌の除菌に少しだけ効果がありそうなヨーグルトがM社から発売されているコト位かな?(でも長い間摂ってようやく効果が現われるわけで、すぐに期待できるわけではない、のです)。
 講師のお二人とも、結局一日お付き合い下さいました。お疲れが出ませんように。
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