|
【セミナー概要】 膠原病の診断には、あらゆる臓器・組織にわたりゲリラ的に出現してくる様々な症状や異常を漏れなく拾い上げ、点と点をつなぎ合わせ、一つの疾患の病態図を作っていく作業が求められます。病歴聴取の段階で網羅的なReview of systemを発動するその前に、ひとつの症状や異常から、出現しうる他の症状・異常を想起しclosed-endedに聴取、検索していくことが病態診断への初めの一歩となります。 今回の医療技術セミナーでは、膠原病の中でもスペクトラムの広い疾患群、血管炎を取り上げ、その病態の本質的を深く考え、診断基準の解釈の仕方、有効な使い方、それらのピットフォールについて、ともに学んでいければと思います。 診断基準は暗記しているだけでは使い物になりません。診断基準に対する過剰な信頼はときに大きな誤診すら生み出す危険をもはらんでいます。深く病態を学んでいくことで初めて、診断基準には合致しないような非特異的な難解ケースに対し、疑い、自身をもって次なる一手を提案することができるようになると信じています。
| | 今回のポイント 1.血管炎の分類とそれぞれの病態の本質 2.診断基準の有効な使い方と潜むピットフォール、その回避方法
|
|
|
|  | ■講師 | 高橋良 先生 | | (昭和大学附属東病院リウマチ・膠原病内科 助教) |
|
| | | | <略歴> 05年 昭和大学初期臨床研修医 07年 昭和大学救急医化学科 09年 昭和大学リウマチ膠原病内科 13年 日赤医療センター アレルギー・リウマチ科 14年 昭和大学リウマチ膠原病内科 助教 (現職) <著書> 『本当に使える症候学の話をしよう〜とことんわかる病態のクリニカルロジック〜』(2020年、じほう社)
| |
|
| |
|
|
|