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【セミナー概要】 テレビやインターネットでシミが消えるとされている飲み薬や化粧品が宣伝されています。しかし、これらの宣伝の多くにはエビデンスはありません。しかし,高齢化とともに、生活の質の向上を求める人は多く、皮膚科だけでなく一般の内科でもシミやソバカスの相談をする患者は増えています。その時に何もコメントできないようだと患者からの信頼を失ってしまう可能性があります。 さらに,皮膚科の教科書ではシミの同義語は肝斑とされていますが、実際にシミを主訴に来院する患者をみると、その多くは老人性色素班で、肝斑は少ないです。また,ソバカスも主に3種類あり、それぞれ治療法が異なります。このように患者の訴える病名と実際の医学的病名は異なるため、患者から言われるままに治療しても治りません。 そこで、今回の医療技術セミナーでは、肝斑、シミ、ソバカスの鑑別、特に誤診されやすい肝斑の鑑別を詳しく述べ、それぞれの色素病変に対する、適切な治療法を述べます。また,美容皮膚科に関するすべての質問に、時間が許す限り答えたいと思いますので、講義の途中で質問を受けても大丈夫です。 皆さま、奮ってご参加下さい
<参考文献> 『その治療,本当に患者のためになっていますか? だれも教えてくれなかった 本当のレーザー治療・美容皮膚科治療』著者:渡辺晋一(帝京大学 名誉教授) 文光堂 13,200円 2021年1月 下旬発行予定
『学会では教えてくれない アトピー性皮膚炎の正しい治療法 』 著者:渡辺晋一(帝京大学 名誉教授) 単行本(ソフトカバー) ¥7,040¥7,040 発行:医事新報社 2019年5月 | | ■講演プログラムおよび要旨(受講者各位の録画・録音は固くお断り申し上げます)
10:00 顔の色素病変にはどのようなものがあるか ・ 肝斑とは 顔のシミをすべて肝斑と診断する美容皮膚科医は多い ・ シミの種類と鑑別 老人性色素班 肝斑 遅発性両側性太田母斑様色素斑など ・ ソバカスの種類
12:30 肝斑、シミ、ソバカスの治療法 ・ レーザー治療(selective photothermolysis) 波長、パルス幅、エネルギーの選択 レーザートーニングとは何か Fractional laserとは何か ピコセカンドレーザーとは何か 超短パルスレーザーとロングパルスレーザーの違い ・ IPL(intense pulse light)などの高出力のパルス光発生装置 ・ 美白剤の種類とその効果 日本の美白剤とは何か 欧米の美白剤との違い 日本の美白剤 ハイドロキノン ロドゲノール ビタミンC トラネキサム酸 ルシノールなど ・ ケミカルピーリング ・ レチノイドの外用 ・ 保湿剤の効能 保湿剤にはemollientとmoisuturizerがあり、用途は異なる Emollientはニキビを悪化させる
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|  | ■講師 | 渡辺晋一 先生 | | (帝京大学 名誉教授、帝京大学医真菌研究センター特任教授) |
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| | | | <略歴> 78年 東京大学医学部医学科 卒業 東京大学医学部皮膚科研修医 79年 東京大学医学部文部教官助手 83年 東京大学医学部皮膚科医局長 84年 三楽病院皮膚科部長 85年 米国ハーバード医科大学マサチューセッツ総合病院皮膚科 research fellow 88年 帝京大学医学部皮膚科助教授 94年 帝京大学医学部皮膚科教授 98年 帝京大学医学部皮膚科教授 17年 帝京大学名誉教授 帝京大学医真菌研究センター特任教授 著書 渡辺晋一:誰も教えてくれなかった本当のレーザー治療・美容皮膚科治療、文光堂、2021 渡辺晋一:学会では教えてくれないアトピー性皮膚炎の正しい治療法、日本医事新報社、2019 その他日本語論文・総説約1000編以上 英語論文約300編、Impact factor総計900以上
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