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【セミナー概要】 性行為感染症(Sexual transmitted disease: STD)は人類最古の疾患です。我が国においてはSTDは古くは皮膚科や泌尿器科の疾患とされていましたが、これは主に性器に病変を生じたり皮疹を生じたりすることからこれらの診療科を受診することが多かったためでしょう。これらのSTDの中でも王様(女王様?)ともいわれるものが梅毒です。近年、新規梅毒罹患患者の増加が都内や関西地方でも問題となっています。これらの患者さんは必ずしも皮膚科や泌尿器科だけでなく、内科を受診されることも多く、プライマリケア医も梅毒の診断、そして治療を適切に行うことが必要となってきています。 今回の医療技術セミナーでは、近年、問題となっている梅毒、淋病、そしてクラミジア感染症等のSTDの外来での診断、および治療、さらに臨床現場で出会うその他のSTDの診断や治療についてお話ししたいと思います。特に梅毒については実際の臨床現場や老人保健施設などで偶発的に見つけてしまった血清検査の結果解釈などについても提示しますので、具体的にご質問していただき、一緒に検討できれば幸いです。 皆さま、奮ってご参加ください。 | | 10:00−12:00 13:00−15:00
1、梅毒の診断〜STS(RPR)とTPHAとは(トレポネーマ試験と非トレポネーマ試験の解釈)〜 2、特殊な梅毒の診断〜認知症と神経梅毒〜 3、梅毒の内服治療〜アモキシシリン250mg×3回/dayで治療していませんか?〜 4、その他の梅毒治療 5、その他のトレポネーマ〜Yawなど〜 6、淋菌の診断〜淋菌は何科の病気?泌尿器科、内科、それとも整形外科?〜 7、淋菌の治療 8、クラミジア感染症の診断と治療 9、性器病変を中心とする梅毒、淋菌、クラミジア以外のSTD〜疼痛からみ見る性器病変の鑑別〜 10、非性器病変を中心とするSTD
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|  | ■講師 | 大路剛 先生 | | (神戸大学医学部附属病院感染症内科 講師) |
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| | | | 【専門分野】 内科、総合診療、微生物感染症、熱帯医学 <略歴> 1998年神戸大学医学部卒業。初期研修後、鐘紡記念病院での消化器内科後期研修を、亀田総合病院で感染症内科後期研修を修了。ペルーのカエタノ大学熱帯医学コースに留学し、同コースを卒業修了。亀田総合病院総合診療科・感染症内科医長を経て’09年6月、神戸大学大学院微生物感染症治療学分野(岩田研究室)講師 兼 神戸大学都市安全研究センター 講師。 <資格> 医学博士、熱帯医学ディプロマ(米国/ペルー)、総合内科専門医、感染症専門医、Certificate in Travel Health TM、消化器病専門医、消化器内視鏡専門医
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