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【セミナー概要】 外来における感染症と病院内の感染症は全く異なるものとされています。確かに病原微生物や加えられる医療行為は異なりますが、感染臓器を探すという点において感染症診療の基本は実は変わりません。 昔から医学の診療においては詳細な病歴聴取の重要性がよく強調されていますが、高齢者や意識障害患者など成人にあっても病歴聴取が困難なこともあります。そこで病歴や身体所見が十分にとれない状況での感染臓器の検索を含め、最短距離での感染臓器の検索を物理バリアの破綻と免疫バリアの破綻から説明していきたいと思います。 さらに外来で診断困難な粟粒結核や播種クリプトコッカス感染症、悪性腫瘍等の診断の鍵について概説します。 皆さま、奮ってご参加下さい。 | | 10:00-12:00 プライマリケアの外来における発熱診療 ・各種バイタルサインの異常(意識状態の変容、血圧低下、酸素低下、発熱)からの鑑別疾患 ・発熱の鑑別の流れ 〜病院内と外来に共通する感染臓器探し ・外来での随伴自覚症状ごとの発熱鑑別 〜この自覚症状ではこれを考える
13:00-15:00 外来での発熱診療における検査と診断 ・慢性の発熱の際に考えるべき感染症、および感染症以外の疾患 〜どの時点でどのような画像検査を考慮するか 〜播種感染症や悪性腫瘍の診断の仕方
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|  | ■講師 | 大路剛 先生 | | (神戸大学医学部付属病院感染症内科 講師) |
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| | | | 【専門分野】 内科、総合診療、微生物感染症、熱帯医学 <略歴> 1998年神戸大学医学部卒業。初期研修後、鐘紡記念病院での消化器内科後期研修を、亀田総合病院で感染症内科後期研修を修了。ペルーのカエタノ大学熱帯医学コースに留学し、同コースを卒業修了。亀田総合病院総合診療科・感染症内科医長を経て’09年6月、神戸大学大学院微生物感染症治療学分野(岩田研究室)講師 兼 神戸大学都市安全研究センター 講師。 <資格> 医学博士、熱帯医学ディプロマ(米国/ペルー)、総合内科専門医、感染症専門医、Certificate in Travel Health TM、消化器病専門医、消化器内視鏡専門医
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