HOME サイトマップ プライバシーポリシー 事業概要 お問合せ
HOME > 過去に開催されたセミナー

過去に開催されたセミナー

過去に開催されたセミナー【最新医療技術セミナー「スキルアップ」】
過去の開催セミナー
 過去に開催されたセミナーをご紹介します。ご参加の皆様ありがとうございました。
 ※開催の模様と終了日記をご覧いただけます。 → 「セミナー終了報告」ボタンをクリック
551 件中 [291-300] を表示 前の10件  20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 | 32 | 33 | 34 | 35 | 36 | 37 | 38 | 39 | 40 次の10件
実地医家におけるCOPD増悪と最新の治療戦略
−実地医家にCOPD診療の自信がつく◆
山口佳寿博先生
■講師
山口佳寿博先生

(東京女子医科大学 教授、東京女子医科大学日暮里クリニック クリニック長)
【セミナー概要】
 6月15日に安定期COPDの診断と治療の最前線についてお話しましたが、時間の都合で増悪と言う重要項目を抜かざるを得ませんでした。今回、COPDに関する2回目のセミナ−として、“COPD増悪とその治療戦略”について考えていきたいと思います。頻回の増悪はCOPD患者の肺機能低下を加速、気腫病変を悪化、さらには生命予後を悪化させます。その結果は医療費の増大に直結し、増悪の予防は医学的のみならず医療経済の面からも最重要課題の一つです。軽症の増悪は実地医家において治療することが要求される時代になっています。
 それ故、本医療技術セミナーでは、COPDの増悪診療に明日から役立つ実践的内容、その理解に必要な基礎的内容、治療に関する深い知識を得て頂くために企画しました。
 皆様の参加を心からお待ちしています。
 開催日
2014年9月21日(日) 10:00〜15:00
 会場
スタンダード会議室 銀座二丁目店
(東京都中央区銀座二丁目6-15)
 講師
山口佳寿博 先生(東京女子医科大学 教授、東京女子医科大学日暮里クリニック クリニック長)
 分野/対象
■分野: 臨床看護/診療・診察技術
■対象: 医師/看護師
セミナー終了報告
”中枢性めまい”を見逃さないための画像検査のピットフォール(シリーズ2)
−片頭痛関連めまい、めまい不定愁訴へのアプローチ−
新井基洋先生
■講師
新井基洋先生

(横浜市立みなと赤十字病院耳鼻咽喉科 部長)
【セミナー概要】
 古くから教科書や成書には「回転性めまい=耳のめまい」「非回転性めまい=脳のめまい」と記述されていますが、これを鵜呑みにしてはいけません。
 めまいをよく診る先生であれば、脳梗塞や脳出血でも回転性めまいが起こり得ることを、経験上ご存じなのではないでしょうか。そこで、今回は(救急)外来にきためまいしか訴えない患者の中で見落としがちな中枢性めまいはここだ!をお話します。医師として(救急)外来の現場で見逃したくないのは中枢性めまい。前述の通り、回転性か非回転性では判断は参考にしかできません。私は、(救急)外来にきためまいしか訴えない患者の中で見落としがちな中枢性めまいのポイントを述べます。CTで見逃しやすいのは下部小脳内側梗塞。残念ながらCTでは病巣が写りにくい時間と部位があるからです。症状もめまいしか認めないと、末梢性めまいとしてよく誤診されます。この場合の鑑別点は、臨床症状が大事となり、ここを解説します。MRIで見逃しやすいのは延髄上部内側梗塞。めまい診療ではMRI拡散強調画像さえ撮っておけば安心か?・・・残念ながらそうではありません。発症2時間で病巣が写るMRI拡散強調でも写りにくい場所。それは「延髄上部内側梗塞」です。
 以上、今回の医療技術セミナーでは、中枢性めまいを見逃さないための画像検査のピットフォールについて解説します。
 さらに、午後の講義では、めまいに伴う不定愁訴についてのアプローチや片頭痛関連めまいなど臨床のポイント満載で参ります!
 皆さま、奮ってご参加下さい。
 開催日
2014年9月15日(月) 10:00〜15:00
 会場
スタンダード会議室 銀座二丁目店
(東京都中央区銀座二丁目6-15)
 講師
新井基洋 先生(横浜市立みなと赤十字病院耳鼻咽喉科 部長)
 分野/対象
■分野: 臨床看護/診療・診察技術
■対象: 医師/看護師
セミナー終了報告
実地医家のためのわかりやすい大腸内視鏡挿入法
−1.“水浸法”とワンパターンメソッド−
後藤利夫先生
■講師
後藤利夫先生

(新宿大腸クリニック 院長)
【セミナー概要】
今まで空気を入れていたから入らなかった。
空気の代わりに水を入れたらこんなに簡単に入る。
簡単、マスターしやすい、痛くない!
“水浸法”の全てを公開します。
(あわせて水浸法ポンプの作り方と使い方も公開)
千差万別の人間の腸がワンパターンで挿入できる?
そんな夢のような話が“ワンパターンメソッド”です。
これは水浸法という原理に最適の挿入技術のことです。
どこでどの技術を使うかが分かります。
今まで当てずっぽうに入れていた人も挿入で迷うことが無くなるでしょう。
皆さま、奮ってご参加下さい。
 開催日
2014年9月7日(日) 10:00〜15:00
 会場
スタンダード会議室 銀座二丁目店
(東京都中央区銀座二丁目6-15)
 講師
後藤利夫 先生(新宿大腸クリニック 院長)
 分野/対象
■分野: 診療・診察技術/検査
■対象: 医師/看護師
セミナー終了報告
外来感染症アップデート
−意外に教わらない経口抗菌薬の使い方・考え方、臨床の素朴な疑問、敗血症患者さんの見つけ方と熱源検索のコツ−
岸田直樹先生
■講師
岸田直樹先生

(一般社団法人 Sapporo Medical Academy(SMA)代表理事)
【セミナー概要】
 外来診療は難しい。受診した患者さんを即座に診断し、家に帰してもよいかどうかまでを判断しなくてはいけない。
 特に「発熱のみ」の患者さんではその熱源がわからないことが多いが、敗血症だった場合には重篤になって戻って来うる。今回のセミナーでは、臨床で極めて切実な悩みである「敗血症患者さんをいかに早く見つけるか?」の答えを可能な限り提示できればと思います。また、外来感染症では、経口抗菌薬をよく処方しますが、近年この濫用による耐性菌が世界的に問題となっています。しかし、経口抗菌薬の正しい使い方・考え方は体系的に教わる機会は意外にありません。それを伝授します!
 皆さま、奮ってご参加下さい。
 開催日
2014年8月31日(日) 10:00〜15:00
 会場
スタンダード会議室 銀座二丁目店
(東京都中央区銀座二丁目6-15)
 講師
岸田直樹 先生(一般社団法人 Sapporo Medical Academy(SMA)代表理事)
 分野/対象
■分野: 臨床看護/診療・診察技術
■対象: 医師/看護師
セミナー終了報告
ジェネラリスト(実地医家、総合診療医、家庭医)のための呼吸器疾患道場3
−結核・非結核性抗酸菌症と気管支拡張症を究める-概念、原因、メカニズム、診断、治療法(4/18に胸部X線写真の読影から変更しました)−
長尾大志先生
■講師
長尾大志先生

(滋賀医科大学呼吸器内科 講師)
【セミナー概要】
 「結核は忘れた頃にやってくる」ジェネラリストの先生方も幾度となく「結核」に遭遇されたことがあるでしょう。最近減ったような気がする、でもやっぱり時々ある…勉強しなくちゃ、と思っていても、普段あまり診ないからついつい後回しになる、そんなことはないでしょうか。QFT、T-SPOTの使い方、患者が発生したときの対応など、今一度、結核について学び直してみましょう。
 結核と似て非なるものに「非結核性抗酸菌症」があります。原因菌も異なれば、治療法も若干異なります。結核と何が違うのか?治るのか?結局どうしたらいいのか?
 結核や非結核性抗酸菌症に合併して起こる気管支拡張症も含めて、知識の整理を行いましょう。これだけ知っていれば大丈夫、という知識をご紹介します。専門医がどのように診断、治療をしているか、その流れもご紹介します。そして、専門医から逆紹介となった患者さん、日々の診療でどのようなことに気をつけていただきたいか、専門医の立場からお話をしたいと思います。
 皆さま、奮ってご参加下さい。
 開催日
2014年8月24日(日) 10:00〜15:00
 会場
スタンダード会議室 銀座二丁目店
(東京都中央区銀座二丁目6-15)
 講師
長尾大志 先生(滋賀医科大学呼吸器内科 講師)
 分野/対象
■分野: 診療・診察技術
■対象: 医師/看護師
セミナー終了報告
プライマリケアでできるペインクリニックのABC
−明日からあなたもやってみませんか?−
田邉豊先生
■講師
田邉豊先生

(順天堂大学医学部附属練馬病院麻酔科・ペインクリニック科 准教授)
【セミナー概要】
 痛みは、ヒトが生活するうえで不可欠な感覚です。その感覚が無くなると生命が脅かされることとなります。一方、生活するうえで不必要・じゃまな痛みが続くと痛みだけでなく、抑うつ、不安や不眠など二次的な精神症状が伴うこととなり、結果、生活の質を下げてしまいます。じゃまな痛みを解決する診療部門にペインクリニックがあります。痛みを評価し、それに見合った治療を行うことで痛みを和らげ生活の質の維持・向上をめざします。治療法にはいろいろありますが、特に神経ブロック治療を中心に用いています。神経ブロックは、じゃまな痛みを和らげる、時に無くすために非常に有用な治療法となりえます。もちろん神経ブロックの種類によっては、熟練が必要な手法もありますし、重篤な合併症に結びつく手法もあります。一方、比較的に安全な少し踏込んだ神経ブロックを習得し施行することで、痛みが軽減し患者さんの生活の質が非常に改善することも多くあります。
 じゃまな痛みについて、その評価法また日常診療で安全に行いやすいかつ有用となりえる神経ブロック、明日から使える神経ブロックを中心に紹介させていただき、痛みとその治療について症例も提示し皆さまと検討できればと考えます。
 皆さま、奮ってご参加下さい。
 
 開催日
2014年8月17日(日) 10:00〜15:00
 会場
スタンダード会議室 銀座二丁目店
(東京都中央区銀座二丁目6-15)
 講師
田邉豊 先生(順天堂大学医学部附属練馬病院麻酔科・ペインクリニック科 准教授)
山口敬介 先生(順天堂大学医学部附属順天堂医院麻酔科・ペインクリニック科 先任准教授)
 分野/対象
■分野: 臨床看護/診療・診察技術
■対象: 医師/看護師/保健師
セミナー終了報告
ジェネラリストのための迅速診断と治療−シマウマ探しはするな
−限られた診療時間で最高の診療を!−
山中克郎先生
■講師
山中克郎先生

(藤田保健衛生大学附属病院救急総合内科 教授)
【セミナー概要】
 私たち医師はゆっくり考えて決断することはまれです。次から次に来院する患者さんを診療しながら、瞬時に最善と思われる決断を下していかなければなりません。熟考より反射的な判断が重要です。一生に一度しか出会わない珍しい病気(シマウマ)を探すのではなく、緊急性がある疾患や頻度の高い病気から考える習慣を身につけることが大切です。
 近年ではエビデンスに基づいたガイドラインがたくさん出ているため、専門外でもガイドラインに沿った医療を行わなければ、その医師はスタンダードな治療を行わなかったと判断されます。瞬時に正しい判断をする能力はトレーニングで鍛えることができます。これを養えば、臨床経験の少ない医師もベテラン医師並みの臨床能力を発揮することができるでしょう。 
 皆さま、奮ってご参加ください。
 開催日
2014年8月3日(日) 10:00〜15:00
 会場
スタンダード会議室 銀座二丁目店
(東京都中央区銀座二丁目6-15)
 講師
山中克郎 先生(藤田保健衛生大学附属病院救急総合内科 教授)
 分野/対象
■分野: 診療・診察技術
■対象: 医師/看護師
セミナー終了報告
プライマリケアに必要なメタボリック症候群の診断と治療
−高血圧と脂質異常症に注目して−
栗山哲先生
■講師
栗山哲先生

(東京慈恵会医科大学腎臓高血圧内科 教授)
【セミナー概要】
 メタボリック症候群は、腹部肥満に伴い、高血圧、脂質異常症、糖尿病を併発する進行性病態である。これらは程度の差こそあれ長期に経過を観察すると、脳・心・腎障害を進展させ、いずれは重篤な心血管疾患を発症することが知られている。
近年のメタボリック症候群の急増を考慮すると、早期発見・早期治療が極めて重要である。特に、かかりつけ医においては健診結果を受けてステージの軽い時期に患者指導をする機会も多い。
 この様な観点から本医療技術セミナーでは高血圧と脂質異常症にフォーカスを当て、病態・診断・治療などについて最近の新たな知見を交えてプレゼンする。セミナー前半では、総論的にこれらの疾患に対する戦略について言及し、後半では具体的な治療例を各論的に症例提示して聴講者とのコミュニケーションを図っていく予定です。
 皆様、奮ってご参加ください。
 開催日
2014年7月27日(日) 10:00〜15:00
 会場
スタンダード会議室 銀座二丁目店
(東京都中央区銀座二丁目6-15)
 講師
栗山哲 先生(東京慈恵会医科大学腎臓高血圧内科 教授)
菅野直希 先生(東京慈恵会医科大学腎臓・糖尿病内科 助教)
 分野/対象
■分野: 臨床看護/診療・診察技術
■対象: 医師/看護師/保健師/管理栄養士・栄養士
セミナー終了報告
”めまいのリハビリテーション(平衡訓練)”を体得する2
−明日からめまい治療の手札が増える−
新井基洋先生
■講師
新井基洋先生

(横浜市立みなと赤十字病院耳鼻咽喉科 部長)
【セミナー概要】
「めまいのリハビリテーションを体得する」というセミナーに興味をもっていただき、誠にありがとうございます。それは、日常診療で、なかなか治らないめまい患者に打つ手がなく、困った経験をされているからだと推察します。めまいの診断技術は進歩し、より適切な病名が付けられるようになりました。一方、治療の選択肢は旧態依然として狭く、古い薬を使わざるを得ません。「せっかくめまい専門医に紹介したのに、自分が出す薬と変わらないじゃないか」と思われても仕方ない面があります。患者の自覚的めまい感は薬剤で軽快できる場合もあります。しかし、三半規管を中心とする内耳機能左右差は改善できません。良性発作性頭位めまい症(BPPV)によるめまいや、高齢者の慢性ふらつきといったものは、薬剤では解決できない代表でしょう。
 そこで私は、めまい治療の新たな手札として「めまいのリハビリテーション(平衡訓練)」を多くの医師に知ってもらいたいのです。もしかすると、「リハビリ」の字面を見て、少し気持ちが萎えた先生がいらっしゃるかもしれません。「リハビリなんて医師の仕事じゃない」と思う気持ちは、ごく当たり前だと思います。「眼の前の患者を治す手段がない」というジレンマほど医師を苦しめるものはないでしょう? めまいのリハビリをさらっとでも知っておくことが、手詰まりに陥った治療を変える手札になります。めまいを診ないで人生を終えられる実地医家はいません。一度は触れておいて損はなし。「めまいリハビリを知っていること」が、診療の手詰まりを解消する手札の一つになります。
 皆さま、奮ってご参加下さい。


3月5日夕刻、ニュース番組の『Every』で、みなと赤十字病院の新井基洋先生の『めまい治療とリハビリテーション』が取り上げられ、大きな反響を呼んでおります。以下、ご紹介します。

 先生方、こんにちは!「めまいのリハビリテーションを知りたい」というセミナーに興味をもっていただき、誠にありがとうございます。それは、日常診療で、なかなか治らないめまい患者に打つ手がなく、困った経験をされているからだと推察します。
 めまいの診断技術は進歩し、より適切な病名が付けられるようになりました。一方、治療の選択肢は旧態依然として狭く、古い薬を使わざるを得ません。「せっかくめまい専門医に紹介したのに、自分が出す薬と変わらないじゃないか」と思われても仕方ない面があります。
 患者の自覚的めまい感は薬剤で軽快できる場合もあります。しかし、三半規管を中心とする内耳機能左右差は改善できません。良性発作性頭位めまい症(BPPV)によるめまいや、高齢者の慢性ふらつきといったものは、薬剤では解決できない代表でしょう。
 そこで私は、めまい治療の新たな手札として「めまいのリハビリテーション(平衡訓練)」を多くの医師に知ってもらいたいのです。もしかすると、「リハビリ」の字面を見て、少し気持ちが萎えた先生がいらっしゃるかもしれません。「リハビリなんて医師の仕事じゃない」と思う気持ちは、ごく当たり前だと思います。
 しかし、BPPVの頭位治療(エプリー法)の効果は先生方もご存じでしょう!エプレ法ほど劇的には効きませんが、それに準ずるくらいの効き目はあります。もちろんエビデンスも出ています:めまいリハビリテーションのメタ解析が施行され、有効と判定された論文は27編で、その効果はBPPVの頭位治療には及ばないが、概ね有効で、各施設で独自のリハビリが行われているが、いずれの方法でも有用であるとの結論です。
Hillier SL et al: Vestibular rehabilitation for unilateral peripheral vestibular dysfunction.The Cochrane Library 2011: issue 2. http://www.thecochranelibrary.com
 いい治療なのに、なぜ広まらないか。一つは「リハビリ」という名前で損をしているから。保険点数が付かないことも大きな原因です。……でも先生がた、「眼の前の患者を治す手段がない」というジレンマほど医師を苦しめるものはないでしょう? めまいリハビリをさらっとでも知っておくことが、手詰まりに陥った治療を変える手札になります。
 めまいを診ないで人生を終えられる実地医家はいません。一度は触れておいて損はなし。あまり固く考えず、ぜひともお付き合いください。
 めまいリハビリの原理は、フィギュアスケート選手の回転後に転倒しない事と同じ仕組み。
 それでは入門編として、まずは「めまいリハビリでなぜバランスの左右差が改善するのか」を解説します。

 先生方は、フィギュアスケートを始めて見た時のことを覚えていますか?「なぜ、あんなに回転した後に倒れないんだ」と不思議に思ったはずです。選手は1分間に90回転、1秒に1.5回転もしているそうです。そんなに回転しても目を回さずにピタッと止まってポーズをとって笑う。まさに練習の賜物ですね!
 実は、身体が回転する練習を始めた直後は、回転後にすぐに倒れてしまいます。選手が止まってすぐにポーズが取れる理由は、身体だけではなく小脳も鍛えているからです。
 前回、「めまい診療のピットフォール」では小脳の半球症状と虫部障害を取り上げましたが、小脳にはもう1カ所大事なところがあります。バランスを司る「小脳片葉」です。
 ところで、フィギュアスケート選手はどちらに回るかご存知ですか? 欧州の男性選手の一部を除き、大抵の選手は左回りに回転しています。一説によると、地球の自転方向に合わせて回転しているそうです。
 選手が左に回転している時、左右の眼では左向きの眼振(急速相)が出ます。止まる時には、右向きの急速相(回転後眼振)が出ます。反対方向に動く眼振が出ることで、回転を打ち消すことができます。これは生理的な反応。要は「慣性の法則」です。
 ずっと回転の練習をしていると、この回転後眼振の持続時間が短くなり、眼振の緩徐相速度の減少が早くなってきます。つまり、車に例えると急ブレーキをかけて速く止まれるようになる、そして自覚的回転感が早く打ち消せるようになるのです。この仕組みを司っているのが小脳片葉で、この仕組みを応用したのがめまいリハビリなのです。
 平衡機能検査をする先生ではよくご存じでしょう。バラニーの回転椅子を用いた回転後眼振検査です。これは暗所開眼で回転検査を実施して回転停止後には回転後眼振は半規管の慣性による内リンパ流動により出現します。しかし、回転後眼振は何回も行うとRD現象(Response Decline)という、眼振がでにくくなる現象を認めるのです。これは、小脳片葉を介する前庭神経核抑制とされます。
 また、遊園地にあるコーヒーカップに例えることもできます。ご存じの通り、ぐるぐる回ってめまい感や不快感を楽しむ遊具です。これも乗り続けるとめまい感などが軽減するため、そのうちにコーヒーカップに乗る意味がなくなります。
 このように、人間には「不快なことを早く止める」仕組みが先天的に備わっているわけです。これがめまいリハビリの基本的な原理になります。
 最後に、より医学的に言い換えてみましょう。
三半規管の機能に左右差が起きると、もっと奥のバランスを司る前庭神経核が左右差を起こし、回転感や眼振の原因となります。前庭眼反射が病的になると、健耳側の小脳が活動して、健耳側の前庭神経核を抑制して左右差を減少させます。これを「中枢性代償」と呼びます。この神経活動は、(1)視覚、(2)前庭、(3)深部感覚刺激(足の裏)で起こるので、この3つをうまく使うと左右差が治ります。これがめまいリハビリ(平衡訓練)です。
 めまいは寝てては治らない。医師の助言が小脳の平衡機能を高め、めまい、ふらつきを改善する。
 先生がたは「めまいがあるなら、寝ていればいい」と思っていませんか?
 私はその全てを否定はしません。でも、残念ながら寝ていても治らない患者が何割かはいますよね。どうしてだと思いますか? 小脳には、バランスの左右差を改善する力があります。
 仮に、ある種のめまい疾患で三半規管機能の左右差が10生じたとしましょう。その患者が元来持っている小脳の左右差改善力が10あれば、10−10=0と打ち消しますから、きっと寝ていても治るでしょう。
 でも、左右差が12、改善力が10だったら、12−10=2で左右差が残ります。患者は寝るよう指示されているから、さらに寝ます。でもこの人は治りません。2の左右差が依然残ったままですから。
 さらに、先生、こう考えてください。
 風邪を引いて3日間ずっと寝ていたという経験がある人は多いでしょう。久しぶりに寝床から起き上がったらどうなりますか? ふわーっという感じがしたのではないでしょうか。
これはめまいではありません。臥床時間が長いため、小脳を中心とする体平衡全てを使わなかった、一種の廃用性による平衡機能の低下の始まりなんです。
 つまり、先ほどの例で、残った左右差2を寝て治そうとすると、改善力の廃用が加わって3にも4にもなるということ。こうなると患者は「治らない負のサイクル」に陥ってしまいます。だから、慢性ふらつきの方は、年々ふらついて、終いには寝ていても、ソファーに座っていても揺れを感じるほどになります。
 ……これでもまだ「めまいは寝ていればいいんだ」と思う頑固な先生はいらっしゃいますか? 失礼ながら、先生はめまい患者に「ずっと寝ていろ」は言っていないはずです。先生が担当していた入院めまい患者がずっと寝ていて、動いても問題ないと判断した入院4-5日目頃には必ず「もう起きなさい」「自分で歩きなさい」「車椅子や歩行器を使ってもいいから」「せめてベッドから降りなさい」と言っていたはずです。
 実は、これこそがめまいリハビリの第一歩なんです。
 左右差と改善力の差が小さい人は、頑張って歩いていれば治るはずです。一方、差が大きくてふらつきなどの症状が残る人も大勢いらっしゃいます。
 先生は「動きなさい」と指示しましたが、どうすればいいか教えましたか? どうやったらふらつきが治るか教えてないと、患者は不安でいっぱいになります。言うだけではなくて、方法を教えて導く必要があります。
 めまいリハビリは自分で教えるもよし、医療スタッフにお願いするもよし。
 ここまで、主にめまいリハビリの基礎となる考え方をお話してきました。
 次からは実技をお伝えすることになりますが、実技部分はステップ5まであります。
 めまいリハビリは、医師である先生が実技まで全部覚えて患者さんに教えるのがベストな方法であることは間違いありません。しかし、保険点数も付かないし、時間もかかり、実施困難な先生も多いと存じます。
 ベターな方法としては、看護師などの医療スタッフに実施してもらい、先生は後ろから暖かい目で見守り、応援するという形もあります。拙著を買っていただいて、看護師などの医療スタッフに読んでいただく。DVDもありますので、待合室などで上映してもらい、患者さんが見よう見まねでやってみることもできます。
 手前味噌ですが、本もDVDも1000円前後です。これで患者さんが救われて、「先生ありがとう」という言葉をもらえるなら損はないと思います。是非ともご一読よろしくお願い致します。

 開催日
2014年7月21日(月) 10:00〜15:00
 会場
スタンダード会議室 銀座二丁目店
(東京都中央区銀座二丁目6-15)
 講師
新井基洋 先生(横浜市立みなと赤十字病院耳鼻咽喉科 部長)
 分野/対象
■分野:
■対象: 医師/看護師
セミナー終了報告
実地医家のための大腸内視鏡検査における挿入困難例の検討と解決法(午後の部)
近間威彦先生
■講師
近間威彦先生

(MIWA内科胃腸科CLINIC葵 院長)
【セミナー概要】
 『もう中年?田舎医師の大腸内視鏡・奮闘日記』のブログで、ネット上で有名なMIWA内科胃腸科CLINIC葵の近間 威彦 院長を初めてスキルアップセミナーにお呼びして大腸内視鏡挿入法の中でも今回は特に挿入困難例の解決法の特別講演です。具体的な内容は、困難なケースのピックアップ、それに対する操作手技、を1.5時間ほど、残り30分を受講者から実際に困ったケースの質問を頂戴し、その操作法をお答えする、という形式を取りたいと思っています。ブログでは伝えられない生の声を直接聞けるチャンスです。
 皆さま、是非 ふるってご参加下さい。

(午前の後藤利夫先生のプログラムとセットです)
 開催日
2014年7月20日(日) 10:00〜15:00
 会場
スタンダード会議室 銀座二丁目店
(東京都中央区銀座二丁目6-15)
 講師
近間威彦 先生(MIWA内科胃腸科CLINIC葵 院長)
後藤利夫 先生(新宿大腸クリニック 院長)
 分野/対象
■分野: 診療・診察技術
■対象: 医師
セミナー終了報告
551 件中 [291-300] を表示 前の10件  20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 | 32 | 33 | 34 | 35 | 36 | 37 | 38 | 39 | 40 次の10件
▲ページの先頭に戻る
セミナー情報
無料体験セミナー【無料動画配信中!】
セミナー終了報告
お知らせ
事業概要 | お問い合わせ | サイトマップ | プライバシーポリシー