医師に必要な新しいサプリメント学

臨床に応用すべき脳の栄養学がつくる精神代謝学とビタミンゲノム学の基礎知識(E MからG Mへ) 積極的に使いたいサプリメントと注意しなければならないサプリメント
■講師 佐藤務 先生(稲毛病院整形外科・健康支援科 部長)
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【セミナー概要】
人間サイドからみたサプリメントの必要性の理解
精神代謝という新しい人間観の理解・・・動物実験の延長線上に存在する身体だけの医療・健康学からの脱却を図るには精神代謝という人間独自の代謝概念の理解が不可欠です。人間の身体の材料と心の材料は共通部分だけでなく、競合したり相反するため、メタボや身体の治療、ダイエットなど身体面だけのアプローチでは、早晩、治療のモチベーションの低下のみならずうつなどに至り精神面の低下は免れません。われわれの治療や健康指導が身体と精神両方の満足の維持をし続けるためには、身体だけでなく精神代謝の基礎となる脳の栄養学、生理学、発達心理学の知識をもち、そこに配慮することが必要です。
また遺伝子多型の知識からサプリメントの必要性を理解する必要があり
ます。健康学はEBMという平均値健康学からGBMという個々人にあっ
た健康学へ移行しています。当然それに遅れて医療にもその動きがでてき
ます。ゲノムの基礎知識をビタミンゲノム学を通して理解していただきた
いと思います。
ここを学ぶと根拠の無いサプリメントの否定は犯罪となる可能性があるということが理解できます。
10:00−12:00人間サイドからみたサプリメントの必要性の理解
12:00−13:00昼食
13:00−16:00個別疾患治療とサプリメントの併用について&サプリメントの可能性について
サプリメント学は総合栄養補助と総合抗酸化物質補助に進化しています。ビタミンだけをとっても今やビタミンEはトコフェロールだけでなくトコトリ
エノールも含めて補給すべきビタミンE群に、またビタミンAもα、β、γカ
ロテンや様々なカロテノイドも含めたビタミンA群という概念に広がっていま
す。さらに精神代謝に配慮したサプリメントもその数を増やしていくことに
なると思われます。サプリメントを予防のヘルスプロモーターとし、さらに治療の補完役として位置づけ上手く利用していくことは急務といえます。
*症例報告3例・・・膵臓がん、変形性膝関節症、メタボ指導が作ったうつ
病
*疾患治療別サプリメント指導・・・関節リウマチ、骨粗鬆症、認知症、出血性疾患、高脂血症、高ホモシスティン血症など
*ビタミン外来における食、サプリメント、運動、睡眠、安息の具体的指導
セミナー要綱
セミナーNO. | 10 |
開催日 | 2009年9月13日 10:00〜15:00 |
講師 | ■佐藤務 先生(稲毛病院整形外科・健康支援科 部長) |
診療科目 | 一般医学系 |
DVD価格 | 5,500円(会員価格/税込) |
終了したセミナーの報告と開催の模様
■9月13日(日)に開催いたしました第10回医療セミナー「医師に必要な新しいサプリメント学」は盛会裏に終了しました。
今回のセミナーの講師の佐藤務先生(稲毛病院整形外科・健康支援科部長)は、健康支援科やビタミン外来の開設の意義や役割等から講義を始められるとともに、現代食の特徴を「栄養過剰の栄養失調−カロリー過多&副栄養素不足」と定義され、現在我々が日々口にしている「加工食品」の摂取では、大事なビタミン、ミネラル、ファイバー部分を捨て去り、カロリー部分を温存するという情けない現状であり、これが逆の状態でなければならないと強調され、その現状を変えるのが「逆加工食品=サプリメント」であると位置づけられました。さらには、佐藤先生お得意の「精神代謝」の話に進まれ、心身全体からの評価として「エネルギー代謝」の他に、もっと基礎的で大事な「身体系の新陳代謝(ボディメイク)」、そして「精神系の生物学的精神代謝(ソウルメイク)」「精神系の社会的精神代謝(ハートメイク)」がいかに大事で、それはどうすれば実現できるかについて、たっぷりと時間を取ってお話いただきました。個別の知識よりは、基礎的な考え方を徹底してお教えいただき、深く考えさせられ、とっても素晴らしいお話でした。佐藤先生、ありがとうございました。
■講師 佐藤務 先生(稲毛病院整形外科・健康支援科 部長)
1991年、国立宮崎医科大学卒業、都内で研修(内科、外科、整形外科、麻酔科、漢方・鍼灸、ペインクリニック)/1995年、稲毛病院整形外科入職/1996年、漢方肥満外来、ビタミン外来設置
2000年、健康支援科を創設(物忘れ予防外来、アロマテラピィー外来など)/2005年、昭和大学医学部統合医学科講師兼務、東京薬科大学客員講師
日本メディカルスキルアップは対面形式のセミナー(会場受講)を重視し、2009年4月より計800回以上医療技術セミナーを開催してまいりました。製薬企業とは無縁の独立系セミナーで、臨床現場、専門領域の第一線で活躍する講師の質と圧倒的な学習時間で医療業界に貢献してまいります。一般医学系の他、さまざまなジャンルのセミナーを開催しております。